今日から新しいドラマ「風のガーデン」が始まるとの事で
朝から出演者がテレビに出ていました。
このドラマといえば10月5日に亡くなった俳優の緒方拳さん。
普段あまりテレビドラマを見ない私でもいい俳優さん
だなぁという印象が強く残っています。
亡くなった後様々な人がコメントを残していますが
その言葉の中から感じた事は
<男が惚れる男とはこういう人なのかな>
という事。
自分もこうなれるように歳を重ねたいものです。
さて、このドラマでもう一つ気になるのが題名にもある
ガーデンについて。
脚本は倉本聰
倉本聰といえばやっぱり富良野。
というわけで今回もロケ地は北海道の富良野で行われ
2年がかりで約600坪のイングリッシュガーデンを作ったそう。
その風景を見て久しぶりに大好きな本を本棚から手にしました。

「derek jarman's garden」 with photographs by howard sooley
これはデレク・ジャーマンという映像作家(画家でもあり、舞台美術家でもある)が
1986年からその死を迎えるまでの間
イギリスケント州のタンジュネスの原野に自らの手で
庭園をつくりあげていく様を本人自身が記録したもの。
<パラダイスは庭に宿る。そして私の庭に宿る>の言葉通り
庭を愛し、自然を尊敬し、自らの生と向き合う。
飾らない文章がよりリアルにその時の情景を思い浮かばせ
さらに彼の友人でもあるハワード・スーリーの写真がすばらしい。

この本と出会って10年近くになりますが
今でも大好きな本の1冊です。
加藤 大輔